atelier omamagoto

written by natsume murao

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美味との遭遇!馬糞雲丹!!(ばふんうに)

朝晩の散歩が日課となっている。
 
夕暮れ時、干潮に近い時間らしく、波が引き、いつも見る風景とはまた違った光景であった。
 
ぼんやり家浦の海岸を歩く。
白い砂に混じって河原の石のように、丸い形状の石が多いことに気づく。
 
ふと目の先に、ダイビングスーツを着込んだ男性がいる。
 
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話を聞いてみる。
 
採れたてのアワビとサザエを見せてくれた。
まだ、生きている。
 
▼アワビとサザエ
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この時、収穫はしていないが
このあたりでは「馬糞雲丹(ばふんうに)」なるものが、美味らしい。
 
その話を聞いてから、ものの1〜2分のうちに「ほれ。」と言わんばかりに採って見せてくれた。
ゴルフボール台で漆黒のトゲで覆われている。
 
男性の持っていたドライバーで、トゲの殻を二つに割り、ゴーグルに海水を汲み取りその中で、マンゴー色した身を丁寧に洗って、いただく。
 
全く苦味がなく、また海水の塩分で甘みがより際立ち、まるで果実のような爽やかさだ。
 
小さな身に、旨味がぎゅっと濃縮されている。
 
9月以降になると苦みが出てくるようで、まさに一年のうちで今が一番美味しい時期らしい。
 
なんとも言えないネーミングだが、サイズ感から命名されたようだ。
 
 
馬糞雲丹、知れぬもの。。